この度弊社が出願しておりました下記の2つの内容について、特許を取得したことをお知らせいたします。
特許番号 第6181505号
特許登録日 平成29年7月28日
発明の名称 飛散防止装置および、それを使用した建物の解体方法
特許権者 三同建設株式会社
背景
ビルなどの建物を解体するに際しては、従来、建物を上層部より内側から破砕して解体する方法が一般的である。
しかしながら、何層にも積み上げられた養生足場は、建物より支持されるものであるために、工事の進行に伴って、養生足場の高さも次第に低くする必要がある。このため、建物の上端を超える部分の養生足場の高さは自ずと制限される。その結果、足場の上を超えて瓦礫などが外部に飛散することが困難な場合がある。
特許の概要
瓦礫などが建物外部に飛散するのを確実に防止するために、建物の上面を覆う防護ネットを設置する。
防護ネットを支持する支柱は建物の上端より上部の位置にて複数の支柱に保持され、同時に下部材にスライド自在に支持されており複数の支柱が互いに独立して伸縮可能である。
よって、工事の進行に合わせて防護ネットを上下させることを簡易にできるとともに、作業の柔軟な運用を可能とし、効率のよい工事進行が可能になる。
特許番号 第6405142号
特許登録日 平成30年9月21日
発明の名称 解体方法及び解体装置
特許権者 三同建設株式会社
日綜産業株式会社
背景
構築物の解体工事において構築物が外側への倒壊を防止するのが常態であるが、作業手順の簡略化や解体構築物を破砕する重機操縦者の熟練度に依存するところが大きくなる。
昨今の建設業就業人口の減少と熟練作業員の高齢化・減少に伴い重機操縦者が未熟練者である場合に構造物躯体の解体工事中に破砕塊が構造物の内側に倒れずして、構築物の外側に倒壊して公衆災害を引き起こすことや、構築物を内側に倒した直後に養生足場が外側に倒壊して公衆災害を引き起こすことが危惧される。
特許の概要
既存の構築物を構築物の内側から破損して解体する工事にあって、破砕塊が構築物の外側に倒壊して公衆災害を引き起こさないために最適なる解体工法および解体装置を提供する。
解体装置として倒壊防止支柱を養生足場と解体構築物との間に設置と双方にそれぞれ治具を設置する。解体工法としてその治具が作用する躯体を解体することにより構造物及び養生足場の外側に倒壊することが防止される。